日本一早い「鵜飼い開き」
今日は鵜飼い開き。木曽川、長良川、小瀬のこの地方の鵜飼いが始まる日です。
昨日の雨で増水が心配されましたが、全くその心配は要りませんでした。
その中でも、犬山は先頭を切って、昼に日本一早い鵜飼い開きが行われ、11:30分から日本唯一の昼鵜飼いによる鵜飼いの観覧が始まりました。
犬山祭が374回の歴史を誇っていますが、この木曽川うかいも歴史があります。
うかいは、美濃国では702年の各務郡中里の戸籍「鵜養部目都良売(うかいべめづらめ)」の記述が最も古い資料で、この資料から木曽川うかいの起源は、今より1300年前と考えられています。
犬山では、今から340余年前に犬山城3代目城主“成瀬正親公”が御料鵜飼として始められ鵜匠を保護したと言われています。
1人の鵜匠が操る鵜は10羽。首に手縄をつけ、鵜匠の巧みな手縄さばきに促され、「ホーウホーウ」と威勢のよい鵜匠のかけ声で鵜たちは水中へ潜り、鮎などの川魚を捕らえます。
鵜は、川鵜ではなく海鵜が使われています。海鵜は川鵜より体が大きく、体力もある。首も太く、くちばしも長いため、比較的大型の魚を捕獲するのに向いています。
鵜飼いは、現在、日本各地の12カ所で行われていると言われています。(茨城県日立市、山梨県笛吹市、岐阜県関市、同岐阜市、愛知県犬山市、京都府宇治市、同京都市、和歌山県有田市、広島県三次市、愛媛県大洲市、福岡県杷木町、大分県日田市、山口県岩国市)
娯楽や遊びが多様化して、木曽川うかいも年々利用者が減ってきたようですが、2004年から昼うかいを始め、持ち直しています。
昼うかいは、夜うかいのような風情はありませんが、ご婦人や子どもたちが安心して観覧することができ、鵜の動きもはっきりと見えることが評判を呼んでいるようです。
そうそう、犬山には鵜を操る「鵜匠」さんが4人居ますが、全て市の職員(公務員)です。