2007年9月25日火曜日

「中秋の名月」 犬山で十五夜お月様

しばらく忙しく、書き込みができませんでしたが、今日は、「中秋の名月」であることを思い出し、犬山の生家の庭で月を眺めました。


幸い空気が澄んでおり、美しい月の姿を捉えることができました。






昔から、秋が月を見るのによい季節とされていました。それは、月が高く、空気が澄んでいる秋が月を眺めるのにとてもよい季節であったからです。

中秋というのは、7月~9月のちょうど真ん中の日が、8月15日(十五夜)であったため、その日の月を「中秋の名月」と呼んで、月をめ眺めることにしたのです。実は、「中秋の名月」は、歴から生まれたものであり、満月の出現とは、異なるものなのです。

ちなみに、8月15日!?・・・ これは、旧暦(太陽太陰暦)です。太陽の運行を基にした365日を基礎とした太陽暦は、明治に入ってから使われはじめ、新月から新月までの月の満ち欠けを基にした太陽太陰暦は、1年はおよそ354日とされ、今年は今日、9月25日が中秋にあたります。

日本では、太陰太陽暦の暦法である和暦が使用されていました。新月から次の新月までは平均して約29.5日ですので、12カ月間=約29.5日×12=約354日となります。これは太陽暦の1年365日より約11日短いため、そのままでは季節とずれていってしまいます。そこで太陰太陽暦では、暦と季節のずれが大きくなってきて、ひと月分に近くなると、閏(うるう)月というものを入れて、ずれを修正しました。すなわち閏月が入ると、1年は13カ月になります。そのため、中秋の名月を太陽暦の10月に迎えるときが出てくるのです。

ところで、前述のように満月の出現と中秋は別物で、事実、今日の月は満月ではありません。写真をよく見ると、左側が暗くなっているのがわかります。月と地球の公転軌道の関係で、新月から満月までの日数が15日とは限らないために起こります。


実際、9月の新月は、9月11日であり、満月は9月27日となっており、今年の中秋の名月は、満月ではありません。

いずれにしても、月は、普通に写真が撮れます。今日の写真は手持ちで撮影したものであり、35ミリ換算で500ミリ以上の望遠が使用できる手ぶれ補正付きのメラであれば、かなり美しい月が撮れると思います。今日の画像も、犬山城あたりを背景にできればよかったのですが、お酒を飲んでしまったあとだったので、断念しました。

ちなみに、今日の酒の肴は里芋の煮付け。これに、ニンニクで香り付けをすると、とてもよい酒の友に。これを作ってくれた家内に感謝。

「中秋の名月」は、別名「芋名月」とも呼ばれます。里芋がおいしい、酒も進む。月は、天高く、涼しい夜を気持ちよく過ごすことができました。でも月夜の夜は・・・