2007年8月15日水曜日

お庭でペルセウス座流星群観測記


ペルセウス座流星群が、今年もやってきました。デジタルカメラでの撮影に、初挑戦しました。今日見えた流星は、数をきちっと勘定していたわけではありませんが、4時間ほどの間に少なくとも15個は観測できました。数は減りますが、20日前後まで出現するようです。

まだ中学生の頃、数人の友人と初めて流星群の観測をしました。正月に現れるしぶんぎ座流星群です。とても寒く、凍てつく田にむしろを敷いて、そこに炭団で暖をとるやぐらこたつと、こたつふとんをもって行き、首にはマフラー、坊主頭には毛糸の帽子、下半身はズボンにジャージ、カメラにはレンズが曇らないよう白金カイロ、フィルムはトライエックスと万全の体制で臨みました。

田は線路脇にあり、終電が通過するとさっそくこたつなどのセッティングをして、さあこれからと言うときに、電車がこちらに向かって来るではありませんか。「そんな馬鹿な」と皆心の中で叫びながら、乗客に見られはしないかと、固まってしまいました。間もなく、回送電車が田を明々と照らしながら通過し、車掌さんと目があったことをはっきりと覚えています。

さて今回のペルセウス座流星群は、極大日が13日、時間帯は早朝という予測でしたが、あいにく13,14日とも夜半過ぎに空が雲に覆われ観測不可能でした。

そこで、改めて本日夜半過ぎから早朝にかけて、犬山の生家で観測と写真撮影に挑戦しました。広い庭があるのですが、すぐそばに街路灯、煌煌と何基もの保安灯を照らすビルと条件は大変悪い中での挑戦です。

そこで、シャッターの開放時間を短くして、せっかくの流星が周りの光に埋もれないようにすることにしました。ISO800、シャッター解放=30秒、F値=3.5(装着レンズの最小F値)、焦点距離=18mm(デジタル専用レンズ)を基本としました。



その結果、1つだけ撮影に成功しました。中央にかすかに斜めに走った流星が写っています。まあ、悪条件の中で、運良く写真が撮れたと自分に言い聞かせています。北の空に出現しました。



拡大したものがこれです。はっきりしない流星の写真ですが、ホンモノに間違いありません。実際は、もっと明るく、長い尾が見えました。




何十年ぶりかで、何も考えず、ボーっとして星空を眺める時間を作ろうと思ったこと自体、わたしには奇跡的な出来事です。

次の大きな流星群は、10月のオリオン座流星群、12月のふたご座流星群です。12月は、さすがに炭団のこたつはありませんので、キャンプ用のカセットガスを使った携帯ストーブ、カメラにはホ○カイロで望もうと思っています。ただし、そのときまでこのテンションが続いていればですが・・・