2007年8月18日土曜日

ため池巡り散策コース 大変でした


天然記念物の「ヒトツバタゴ自生地」脇に西洞池(上、下)という池があり、その西洞池(上)の池にため池を巡るコースの案内板があります。




ちょっと気になっていたので、いろいろ調べたところ、犬山市の農林商工課にそのコース案内があることがわかりました。

ため池巡り散策コース (犬山市農林商工課の資料をそのまま引用)
[全コース(約22.1Km)]
楽田駅(トイレ)(直線)1.5-犬山南高校入口交差点-サークルK-薬師前交差点-桃の出荷場-大縣神社(トイレ)-梅園-宮池1.8-(急な坂)-(分かれ道)1.1-西洞池上下0.9-池野交差点0.5-入鹿池0.5-明治村入口(バス停、トイレ)0.5-尾張富士バス停0.5-稻干場池1.1-赤坂交差点1.1-中池0.1-空池2.3-二ツ沢池1.1-愛知用水-大畔池1.0-犬山市民健康館(さらさくら)1.0-中島池(ビオトープ公園・トイレ)-新池1.4-城東小中学校0.9-四十八池上中下1.0-広見線横断-小野洞池第1~4 2.3-ひばりヶ丘公園(ショウブ園・トイレ)-(中の道へ)-西ノ池0.5-徳ヶ池-馬堤池1.0-犬山駅(トイレ)

犬山市には、ため池の数が愛知県で一番多く、現在約150あると言われています。年々その数は減っており、自然保護の観点からもため池の保護が望まれます。灌漑用の水に苦労した土地柄であったため、多くのため池が造られ、それが、今日まで残っています。

ただ、残念なことに、その半数を超す池に外来魚が放流されていると言われています。外来魚によりすべての日本の固有種が駆逐されるわけではありませんが、環境を変えることには間違いないのです。

さて、今日は、上記とは逆のコースでマウンテンバイクで回ることにしました。暑さが予想される中、13時頃には楽田駅まで到達したいと、犬山駅東口を9:50に出発しました。本当は、もっと早く出たかったのですがいろいろと事情が・・・


最初は、馬堤池そして、すぐ隣には徳ケ池があります。馬堤池には、ヒシそれともホテイアオイでしょうか水面を植物がびっしり覆っています。





余談ですが、幼い頃、モンキーパーク(当時はラインパークと言っていました。)へ友人数人と行くときに、馬堤池の際でふざけあっていたら、何か泥のようなものに足をつっこんでしまったのです。そこには、なんと馬糞がこんもりと積み上げてあり、表面は乾いていたものの、中はやわらかく臭くてたまりません。馬堤池で足と靴を洗ったのですが、においが取れず、あえなく遊園地行きをわたしだけが、断念することとなってしまったという苦い思い出があります。

徳ケ池には、カルガモやマガモ、オシドリが飛来します。また、徳ケ池の奥の方に、モンキーパークの太陽の塔と観覧車が見えます。



これは、西ノ池です。奥には愛知県尾張水道事務所犬山浄水場があります。ここは、早朝であればバス釣りの人が何人かいたかもしれません。


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次は、小野洞池です。ひばりヶ丘公園と愛知県尾張水道事務所犬山浄水場を右左に見ながら抜けて行きます。


(ひばりヶ丘公園)






(愛知県尾張水道事務所犬山浄水場)






小野洞池は、砂防事業で整備された池です。案内には第1~第4と書いてありますが、実は、第3の脇に第5の池があります。



(小野洞池第1)







(小野洞池第2)







(小野洞池第3)







(小野洞池第4)







(小野洞池第5)






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続いて、四十八池上中下です。ここは、特に、愛知用水を渡ったところにある四十八池上中が昔ながらの野池の雰囲気をしっかり残しています。



(四十八池下)






(四十八池中)






(四十八池上)





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城東小中学校の間の道を抜け直進し、国道41号線の高架をくぐるとと新池、中島池です。






(新池)







(中島池1)







(中島池2)







(中島池3)






中島池と新池では、平成14年から池干しによる外来魚の駆除活動を行っています。「おさかなレスキュー」を毎年開催、地元市民らが約250名参加しています。この活動では、池の清掃とオオクチバスやブルーギルなどの外来を駆除し、捕獲された在来種は保護、再度放流を行っています。平成17年には、愛知県で唯一(全国で6カ所)環境省からオオオクチバス等防除モデル事業実施地区に選ばれています。


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そろそろ疲れてきたので、休憩を兼ねて犬山市市民健康観へ立ち寄りました。ここには、明宝温泉の湯を使った「さらさくらの湯」があり、日に500人以上の利用者があるということです。



そのすぐ近くには、いつもならバス釣りでにぎわう大畔池があります。道路に隣接した、比較的大きな池です。池干しされても、バスが棲息するため、誰かが放流していることが考えられます。今は、水が極端に少なくなっており、バス釣りの人影は、みられませんでした。


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大畔池の横には、愛知用水が流れています。その横にある管理道路(右側)を下流に進むと、右側に二ツ沢池が見えてきます。


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さらに直進すると、愛知用水はトンネルに吸い込まれています。脇にある道を上ると、前原台団地に出ます。その団地の中央の道路を南に向かって下ります。信号を越え、開けたところを、左に折れるとトンネルを抜けた愛知用水に再びぶつかります。

愛知用水をまた、下流に向かって進むと、左手に中池、その奥に空池があります。中池からは、尾張富士がよく見えます。



(中池)





(空池)



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来た道を戻り、尾張富士に向かう道路を目指します。長者町の交差点を尾張富士方面に進むと、稻干場池が左手にあります。この池は、近くの宅地造成により、整備されてしまいましたので、昔の面影が無くなってしまいました。右手には、尾張富士が見えます。


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さらに尾張富士方面に向かいます。市の案内通りに行くと、明治村北口駐車場があるかなりきつい峠越えになりますので、尾張富士バス停手前で右に折れ、突き当たりの県道16号を左折して、峠を迂回しました。

ここいらで、相当へばってきましたが、先が見えてきたのでがんばってペダルを漕ぎました。池野交差点からゆるやかな登りになるのですが、そこからは、疲れてバイクを漕げなくなり、押しながら歩いて登りました。

やばい・・・ 気分が悪い、意識がはっきりしない、熱中症? 水分を取り、木陰で10分ほど休んだ結果、何とか復活。入鹿池へやっと到着。ロードバイク(自転車)のグループがいましたが、やはり、暑さでかなりへばっているようです。


この入鹿池は、農業用のため池としては日本一の大きさと貯水量を誇ります。もっと大きなため池として香川県の満濃池がありますが、こちらは、農業用だけではなく、上水用の用途があるため、農業用としては、入鹿池が日本一となります。



話は横にそれますが、実は、わたしもかつてはバス釣りをやっており、30年以上前から入鹿池(犬山)でバスが棲息していたことを記憶しています。

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池野の交差点に戻り、県道16号から小牧方面に曲がって県道453号に入って、少し進むと天然記念物の「ひとつばたご自生地」の入口があります。



(西洞池下)






(西洞池上)






「ひとつばたご自生地」の入口奥に西洞池上下があり、今回のツーリングのきっかけとなった案内板も見えます。

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そのまま、宮池を目指し、大縣神社方面へ峠越えをしようと思い、しばらく林道を上りましたが、とてもそれだけの体力は残っていないと判断し、県道16号に戻り、大きく迂回して、大縣神社を目指しました。

途中で、スポーツドリンクを購入、水分補給をした結果、少し元気になりました。


さて、これで最後、大縣神社に着き、しばらく木陰で休憩した後、境内を抜け宮池を目指します。境内を抜けると程なく宮池下が見えてきます。実は、宮池の上にはもう一つ池があります。わたしは2つを宮池(上、下)と勝手に呼んでいます。




(宮池上)






(宮池下)





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バイクに戻り、いざ、名鉄小牧線楽田駅を目指します。これで、今日のツーリングは終わりです。到着時刻は、14:54分でした。





ほっとしたのも束の間、これから、さらに家までペダルを漕ぐのかと思うと憂鬱になりましたが、冷たい飲み物やアイスクリームを思い浮かべながら無理せず、ゆっくりと、無事帰宅しました。

家からの移動時間は別にして、結局、コース走破におよそ5時間かかってしまいました。予定を2時間オーバーです。コース案内の各距離はかなり曖昧のようですが、暑い時期には少々きついコースです。今回は、写真を撮りながら、迷いながらのツーリングでしたので、暑い中に長時間居たことから、かなり体力を奪われました。そのため、食事をする気にもならず、益々体力が落ちていきました。

家内には、何事もなかったように振る舞って家に帰りましたが、いつもふらっと行き先を告げずにでかけてしまいます。今日のツーリングで、どこかでのたれ死にするだろうなと、自分自身で心配に思うようになり、反省。

なお、短いコースも設定されていますので、ウォーキングを考えられている方は、そちらの方がいいかも。コース設定についてのお尋ねは、犬山市農林商工課へ。

わたしとしては、紅葉の季節に再度チャレンジしてみたいと思っています。例年であれば、犬山の山々が色づくのは11月半ば、きっと、違う景色を見ることができるはずと楽しみにしています。